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ナイアガラ症候群

人生とは、川の流れのようなものだと私は思っている。

ほとんどの人がこの人生の流れの中に、明確な到達点を定めないままに飛び込む。
たちまちの渦に巻き込まれ、流れの中でなすがままになってしまう。

その時々の出来事や恐れ、不安、試練に立ち向かうことができず、
流れのままに身を任せてどんどん流されていく。

川の分岐点にさしかかっても、
どちらへ進んでいけばいいのか、どちらの流れのほうが正しい方向なのか、
自分では決めることができない。ただ、時の流れに身を任せたままで生きていく。

彼らは、ただ流行やまわりの環境、雑音によって刹那的に生きている大衆の一部となり、
独自の確固たる人生観や価値観に基づいて人生を切り拓いていくことなどはまったくしなく
なってしまうのだ。

その結果、彼らは人生をコントロールしていくという感覚をまったく失ってしまうことになる。

そのままの状態で流されていくと、
やがてある日、突然、けたたましい水の落下音を耳にして大慌てするはめに陥るのだ。

その水音とは、
ナイアガラ瀑布を凄まじい勢いで流れ落ちる大量の水がつくり出すものである。

彼らは、その滝口からわずか2メートル足らずのところまでオールのないボートに乗って
流されてきてしまっているようなものだ。

その時点になって、いくら叫んでみても、自らの意思と力で方向を変えたり後戻りをしようと
しても「時すでに遅し」なのである。

どうあがいても、彼らは確実に滝壺に向かって真っ逆さまに落ちていく。

それしか他に運命はない。

ある時は、それは精神的な転落となる。
また、ある時は、経済的な転落の場合もある。

肝心なことは、滝口までの余裕がある時点で独自の決断力を発揮して
流れの方向を変えるか、
上流へ再びさかのぼっていくかすることである。

小さな自分で満足するな!アンソニー・ロビンス著 三笠書房


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